2005年3月4日(金)12:53

シラク大統領はEU憲法国民投票を5月29日と決定

パリ(AP)

フランスは5月29日にEU憲法の批准を問う国民投票を実施する。これはジャック・シラク大統領の広報局が金曜日、パリで発表したもの。

シラク大統領はEU憲法国民投票の決定で政治的リスクを背負った。議会ではEU憲法の承認は確実と見られているが、各種世論調査の結果では反対派が増えている。しかしなお賛成が多数を占めている。投票期日を早めに設定したことも賛成派に有利と見られる。反対派にはキャンペーンの時間があまり残されていないからである。反対派はとりわけEU憲法が主権の喪失につながり、労働者の権利が脅かされるとして批判している。

これに対し、シラク大統領、政府、および野党社会党は、経済的、政治的、社会的に統一された欧州にしかフランスの未来はないと主張している。

1992年のマーストリヒト条約国民投票では、事前の世論調査で賛成大多数と予測されていたにもかかわらず、最終的には賛成51パーセントでかろうじて同条約の承認に至った経緯がある。

原題:Chirac setzt EU-Verfassungsreferendum fuer 29. Mai an




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